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日本の生ハム(製造と販売) ~ その2 ~

日本で生ハムと言えば、
ドイツタイプの生ハム(ラックスシンケン、ローシュナイダーシンケン)のことで、
スーパーマーケットのハム・ソーセージ売場で売られている
生ハムはこのタイプがほとんどです。

日本ハム・ソーセージ工業組合の公式サイトに掲載されている
「年次別食肉加工品生産数量」を参照すると、
ラックスハムの2007年の生産量は約5,900トンです。

ラックスシンケンとローシュナイダーシンケンは、
「ハム・ソーセージ図鑑」(財団法人伊藤記念財団発行)に
次のように解説されています。

① ラックスシンケンLachsschinken
 ・特 徴 : 豚ロース肉で作られる半乾燥食肉製品で、
   「ラックス」とはドイツ語で鮭を意味する。
   非常にマイルドでスモークサーモンのような
   色調があることからこの名前がある。
   日本人の好みに合い、昔から有名である。
   強めに燻煙したきれいな黄金色の製品もある。
 ・原材料 : 豚ロース肉、豚脂肪、食塩、発色剤
 ・製 法 : できるだけ脂肪を除去した豚ロース肉を
   ブラインに4~6日間浸漬後、
   薄切りにした豚脂や大腸薄膜・セロハンなどで包み、
   糸で巻き付け、4~6時間冷燻する。

② ローシュナイダーシンケンRohschneidershcinken
 ・特 徴 : 生ハムの総称で、直訳するとスライスした生ハムとなる。
   ドイツの至る所で燻製生ハムがあるが、
   北ドイツのヴェストファーレン地方のものと
   南ドイツのシュヴァルツヴァルトのものが特に有名である。
   骨付きのものは柔らかく、風味に富み、ジューシーである。
 ・原材料 : 豚もも肉、食塩、発色剤、砂糖、香辛料
 ・製 法 : 塩漬して熟成後乾燥する。
   乾塩法、湿塩法およびそれらの併用による塩漬法があり、
   塩漬期間は通常20日前後、塩漬後風乾もしくは冷燻する。


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